THE NETHERを見て感じたこと

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THE NETHER

 

 

 

先日北山宏光さん主演のTHE NETHER(以下:ネザー)を観劇してきました。

感じたことをいち観劇者、オタクの目線からブログを書いていきます。

ネタバレ含みます。

考察はTwitterでやってるのでよかったらこちらから

 

 

舞台のあらすじ、

 本作は、人が<ネザー/NETHER>と呼ばれるインターネット上の仮想空間で膨大な時間を過ごし、中には現実を捨てて仮想空間だけに生きる場を求める人も出てきてしまう……という、近未来の世界を舞台に「人の欲望の暴走」と「倫理の危うさ」という普遍的な問題を、たった5人の登場人物で鮮やかに描いた作品です。

(引用:https://www.thenether2019.jp/intro)

 

 

ネザーという仮想空間の中で

ハイダウェイというエリアの中で子供との性行為が行われているという疑惑に、捜査官であるモリス(北山くん)がシムズ(平田さん)がパパであると考え、尋問していくという話から場は展開していく。

モリスの派遣した調査官であるウッドナットが潜入調査を行うと、

アイリスという可愛い11歳の少女と出会う。

その中でウッドナットはアイリスと体の関係を持っていく…。

小児性愛を提供しているパパと呼ばれる管理者について、ハイダウェイの顧客であったドイル(梅雀さん)に対してもモリスは尋問していくが…

 

始まりとしてはこのような話なんだけど、

まぁ一言でこの舞台を言うとするならば重い

 

話のネタバレを速攻書くけど、

 

現実世界   ハイダウェイ

シムズ  = パパ

モリス  = ウッドナット

ドイル  = アイリス

 

アバターだったり、也(ナリ)だったり、SNS上で全く違う自分を作ったことがある人だったらこの話は初見でもわかりやすいのかなと思った。

違う自分であれば受け入れてもらえる、非現実感が広がるわけだから、現実空間への欲求不満がその間はなくなる。そうしてのめり込んでいく。

その先にあるのは本当に破綻だと思う。そういう現代社会の影みたいなものが描かれていたのも凄く惹かれた演出だった。

 

私はハンゲームというサイトにてアバターで盛髪ギャルみたいなアバターを使用して、別人とまではいきませんがめっちゃ美少女していました。(一番最初の黒歴史)

何より母が依存症レベルにドはまりしてしまい(ちなみに課金勢)、それを目の当たりしており、なじみがない訳ではなかったので、内容はすんなり入りやすかったです。

 

話は変わりますが、

10月16日に初めて初ネザーを観劇しに行きました。

その後18日.19日は当日券が取れ、20日は友人と4度目のネザー観劇を…

当日券ひたすら無心で同じ作業を繰り返していたら繋がるものなんですね…。

当たる秘策はわかんないですけど、必ずアナウンスが流れるまでは聴くこと!

繋がるとき少し間があるので、2.3秒経ってもprrrrって鳴らないからといって切っちゃダメですよ~!

 

4回観劇し、色々と思考する中で疑問点などもたくさん出てきて、フォロワーさん内外でたくさんの人の意見に触れることができるTwitterにものすごく感謝しています。やっぱTwitterはすげえよ!

 

変化を嫌うシムズが完璧な理想の世界として作ったのがハイダウェイだったけど、

全てを壊したいのは知りたいという人間の欲。

アイリスはパパから愛されているか知りたい。

モリスはアイリスが好きだからもっと知りたい。

 

人を知りたいという欲はとめどなく溢れ、それが良い意味で発展していくと、恋人になり結婚して家族になっていき、友人関係が濃くなり、人間関係を豊かにする。

 

しかしその一方で、知られたくない部分を教えなきゃいけないことが出てきたり、

秘密を聞くことで傷つき傷つけたりする。

ストーカーも知りたいという欲が強まって起こる行為。

 

欲は底知れない。

モリスにとっては、アイリスは初恋の人であった。

特に初恋って相手のことを知りたいとかそういう欲が強まる気がする。

永遠にそこに居たい(アイリスがいる空間)

アイリスと一緒に暮らしたいと思っていました。

もしそうしたら私はどうなっていたでしょうか?

って自分が嫌っていた廃人になった父と自分が同じ末路を迎えるかもしれないという考えがモリスをハイダウェイから現実世界へ帰らす唯一の自制心となり、そしてその行動が初恋の人の命を奪うことになる。

 

また自分の思う正義や幸せは、他人にとっての正義なのか、幸せなのかを考えないといけないなと思った。

Twitterは他者との交流する場面が多い。

私はキスマイを見ることで幸せになるが、他の人もそうとは限らない。

また他者が好きなものが、私の好きなものであるわけでも、自分の意見が他人の意見であるかも人それぞれである。

 

その際に、自分と意見が合わないからといって自分の意見・正義・価値観を押し付けたり、他者を攻撃するのではなく、自分自身とは違う考え方として、相手の考え方は別にあると隔てなければならないと思う。

 

同じ価値観の人とも出会える場所でもあるが、全ての人が同じ価値観で生きているわけではない。

SNSは特に顔を見て使うツールではないので、言葉で安易に人の傷つけることができる。

 

注意して使っていくべきツールであるなと改めて思った舞台だった。

 

 

北山くん声の発声があんちゃんに比べてめちゃくちゃ良かったけど、ボイトレ行ってる…?だとしたらとても嬉しい。ぜひ続けて欲しい。

年々、作品を重ねていくごとに上手くなっていく演技力。

北山くんの力は底知れないなと感動したので、いつまでファンやめられないだろうなと悟った。

 

どうか大千秋楽まで怪我や事故なく、ネザーのチームで走り抜けて欲しい。